順風満帆の生活を送っていた新婚夫婦が突然のドロップアウト!より良い人生を求めて2007年10月16日から世界一周旅行中!

インド最後の地はターバンの郷

by miyuki
<今日はこんな日>
・アムリッツァル到着
・ゴールデンテンプル
・国境閉鎖式
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アムリッツァルに到着したぞー!

いよいよインドもこれで最後、次はパキスタン、だぁー!

かといってアムリッツァルにはただ国境を越えるために来たのではありません。それなりに目的もあるのです。

アムリッツァルのあるパンジャーブ州は、インドで唯一、シク教徒が人口の半数以上を占める州。

シク教っていうのをごくごく簡単に説明してしまうと、17世紀頃にここパンジャーブ州でヒンドゥー教とイスラム教のそれぞれ良いところをミックスして興った宗教で、日本人がいわゆる『インド人』をイメージするとき、ターバン巻いてヒゲもじゃのおじさんが目に浮かぶでしょ、あれがシク教徒。

あのターバンはシク教のシンボルみたいなもので、男性は子供の時からずっと髪の毛を伸ばし続けてターバンの中にしまっている。(髭も伸ばしっぱなし)
ターバンをずっと巻いてないといけないシクの男性は、バイクに乗るときもヘルメット着用免除らしい。特例で。おもしろいよね。

ちなみに子供のときはこんなお団子型ターバンしてます。
(写真)

あと、トイレの表示はこんな感じ。女性は普通ですが。
(小写真)(小写真)

シク教徒はインドの総人口と比べると断然少数派なんだけど、私たちがあのターバンさん達を容易に想像できるのは、彼らが商売に長けた人々で、海外にもよく出てきているからだと思う。実際、上野にいる宝石商はシク教の人だったりするし、タイで生地屋やってるのもシク教の人が多かった。

インド国内でもチラホラとシク教の人は見かけるけど、やっぱりお店を持っているような『リッチターバン』しか見たことがなかった。

だから僕は、ここシクの郷アムリッツァルで是非とも『庶民ターバン』の暮らしっぷりを眺めたいと思っていた。(ヨメ的にはどうでもよさそうだった)

ターバン巻いたリキシャ運転手、果物屋さん、八百屋さん、ジュース屋台に、テーラーさん。
(写真)

おー、いるいる。
やっぱりシク教の人だってお金持ちばかりじゃなくて、庶民もいるんだ。

まあ、そりゃそうだ。
州人口の半数を占めるわけだから、庶民のターバンさんがいるのは当たり前なんだけど、これほどまでにいろんなターバンさんたちが街中で普通に生活しているのを見ると、なんだか別の国に来たんじゃないかと思うほど。

初めての『庶民ターバン』に感激もひとしお。(ヨメ的にはどうでもよさそうだった)

そして、アムリッツァルといえば、シク教の総本山であるゴールデンテンプル。

ここは旅で出会った人がベタ惚れしていたお寺で、僕も是非見てみたいと思っていた。なにせ、あのターバンさん達が、最も神聖な場所として崇めるお寺なわけである。

いざ行ってみると、聞きしに勝る壮麗さにまたまた感動。
そして、バケーションシーズンとはいえ、インド中からお寺詣りに来ているシク教の人々の多さにも驚き。みなが競って沐浴し、お供えをしている。
(写真)

初めてシク教のお坊さんらしき人にも出会った。
ふっさふさの毛のついた筆のようなものを携えて聖典のようなどでかい本を開き、何やらぶつぶつと唱えている。
(写真)

インド国内を旅行していても、ヒンドゥー教やイスラム教と異なり、あまりシク教のお寺を見かけることはないし、シク教徒がお祈りしているところもほとんど見かけない。

だから今日このお寺で目にしたものはとても新鮮で、衝撃的だった。

『シク教 = リッチなターバンのおっさん』という極めて偏ったイメージしか抱いていなかったが、今日でイメージががらっと変わった。

あらためてインドの多様性に気づかされた有意義な一日だった。


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