順風満帆の生活を送っていた新婚夫婦が突然のドロップアウト!より良い人生を求めて2007年10月16日から世界一周旅行中!

イエメンは結婚シーズン

by miyuki
  <今日はこんな日>
・イエメン式結婚式に招待される
・しんご カートで気持ち悪くなる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この時期、イエメンは結婚式シーズンで毎晩のように結婚式があります。
町を歩いていて結婚式に遭遇することもあるし、いきなりお呼ばれされたり。

今日は宿のスタッフが友人の結婚式があるというので、私たちとレイシくんの3人で結婚式に参加してきました。いきなり見ず知らずの外国人が行ってもみなさんとても歓迎してくれます。

やはりここはイスラム教徒の国。
結婚式の控え室は男女別なので、私だけ女子部屋へ、夫とレイシくんは男子部屋へと案内されたのでした。

女子部屋の私は、全身黒い布に覆われた女性陣10人とかわいい子供たちに囲まれて雑談会。
アラビア語でいろいろ話しかけてくれて、みなさんとてもフレンドリー。
あ〜。アラビア語がわかればなぁ〜!!!



その頃、男子部屋の夫とレイシくんは食事タイム。
女子たちが食事部屋に入るのは、男たちが食い散らかしたあと・・・。
料理はほとんど残っていなくて、男性陣がぐちゃぐちゃ、まぜまぜしたものしか残っていない。
どこもかしこも米粒が落ちてて、ほとんどいただかずにごちそうさま。



あとから夫たちに聞くと、たいそうおいしいごはんをたらふくいただいたとのこと。
それでも女性陣は男性陣が食い散らかしたあとを、片付けるようにきれいに食べてました。
男性が先に食べて、女性は残りものを食べる。

我が家ではありえません・・・。


賑やかな音がするので外に出てみたら、狭い路地にたくさんの人を引き連れて歩いていました。
ヘビ使いが使うような管楽器の演奏に合わせて、周りの人はパーティーで使うようなスプレーを撒き散らしたり花火をあげたりして祝福ムードを高めます。

新郎は大きな鉄砲を持っているのが、イエメン流の結婚式のようです。
腰にジャンビーア(半月刀)を挿して、手には大きな鉄砲を持つなんてまさに戦士ですね。



この鉄砲、村によっては初夜の秘め事が終わった合図として撃つこともあるのだとか。
そんな合図なんの意味があるんだ!?ただ恥ずかしいだけじゃないのかしら・・・。

しかも、初夜の翌朝、血のついたシーツを家族にお披露目する儀式もあるんだそう。
もし、血がついていなかったら他の男との関係を疑われ、それに怒った父親が娘を殺してしまう事件に発展したケースもあるほど。
それほど女性の操は結婚まで守られている国なんですね。


まだまだ大名行列は続いて、お次は「ジャンビーア・ダンス」。

このダンスはイエメンで絶対見たいと思っていたので、結婚式で新郎の友人たちが踊る気持ちのこもったジャンビーアダンスを見ることができて感激!
腰に挿しているジャンビーアを使って、男たちが華麗に舞います。
機敏にそしてリズミカルに音楽に合わせて踊る男たち、かっこよすぎて鳥肌立ちました。



そして、大きな仮設テントのカート・ルームへ。
どの結婚式も男たちのためにこういうカート・ルームが設置されるので、結婚式シーズンは至るところで見られます。


ぞくぞくとカート・ルームに入る男たち


このカート・ルームで、カートというイエメン人が大好きな葉を噛み続け、ほっぺを膨らしながら談笑タイムです。「こぶとりじいさん」が400人くらいいます。私以外、全員男で異様でした・・・。


大人から子供までひたすらカート噛みまくり


数え切れない人たちにカートをおすそわけしてもらいましたが、
やっぱりまずくて長時間口に含んでるのは無理でした。
夫はまずいのを我慢して噛み続けてたら頭痛くなって、気持ち悪くなってトイレで吐きました。
イエメンを旅行される方、無理に噛み続けるのは禁物ですよ〜。

結婚式は新郎側、新婦側ともに数日間行われるそうで、お嫁さんの姿は見ることができませんでしたが、イエメンの文化に触れることができたいい1日でした。



↓↓↓ ブログランキング参加中!応援クリックお願いします! ↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

サナア近郊ショートトリップ

by miyuki
<今日はこんな日>
・スラー、シバーム、コーカバンへのショートトリップ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サナア近郊のスラー、シバーム、コーカバンに行ってきました。

乗り合いタクシーに乗って最初に向かったのはスラー。
サナアとはまた違った建物で、ビスケットみたいな窓が素敵です。
残念だったのはパイプとアンテナが目立つこと。
まぁ、生活に必要なものだから仕方ないんですけど、サナアの旧市街より気になってしまいました。



迷路のような路地を散歩していると、自転車に乗った少年に声を掛けられ、
付いていくとあれよあれよという間におうちに入ってきちゃいました。

ご家族のみなさんはちょうどランチタイムで、いきなりやって来た2人の訪問者に「いっぱい食べなさい」と、家庭料理をごちそうしてくれました。

私たちがいたせいか、少年のお姉さん方は、家の中でも黒い布で顔を覆ったまま。
食事時は口元の布の下に手をもぐらせ、食べづらそうに食べていました。


屋上で記念撮影


拠点となるシバームは殺伐としていて活気はないし、人も少ない。
町自体に見所はないけど、崖の上の双子都市コーカバンから見下ろすシバームが美しいそう。

コーカバンまでは遊歩道をトレッキング感覚で歩けるけど、上りは階段がハードという情報を聞いてあっさり却下。
コーカバンまで行く車をヒッチしようとしても通るのはボッタクリタクシーやバイタクばかり。
移動手段がないなら遊歩道歩けって話なんですが絶対イヤ(笑)

良心的な価格でコーカバンに連れて行ってくれる車を見つけるべく40分ほど格闘していると、こんなガキンチョ3人組の乗り合いタクシーまでやってくる始末。


左から2番目がドライバー


どうみてもみんな小学生にしか見えないんだけど、一人はしっかりハンドル握ってバンを運転してます。
口調や仕草は大人と同じでおもしろい。
こっちの言った値段に対して、「そんなんじゃ無理だね〜」なんて言って車は去ってしまうんだけど、ちょっと時間をおいて戻ってくるあたりも、大人顔負け。

1時間くらい探してようやく乗り合いタクシーを見つけ、いよいよコーカバンに到着。
コーカバンからシバームを見下ろした景色は壮大で素晴らしい。
眼下に広がる田園風景に、5月に訪れたアフリカのレソトを思い出しました。



コーカバンからシバームへの帰りは崖を遊歩道を通って下りていきます。
幅や段差がまちまちの階段ばかりで、石がゴロゴロしていて歩きづらい。
下山に45分掛かって、シバームに着いた時には足はもうフラフラ。

つくづく上りは乗り合いタクシーを使ってよかったと思った。
気持ちはいつまでも若いけど、二人して三十路を実感した今日一日でした。



↓↓↓ ブログランキング参加中!応援クリックお願いします! ↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

イエメンコーヒーと絶品チャイ

by miyuki
 <今日はこんな日>
・ツーリストポリスでパーミット取得
・タージタルハホテルから旧市街を一望。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コーヒーのモカは、イエメンのモカという町が由来で、イエメンのコーヒーはモカマタリと言います。
井上陽水の「コーヒールンバ」の歌詞にも登場する、あのモカマタリです。

食後のアラブコーヒーが中東での私たちの日課だったので、イエメンのモカマタリを楽しみにしていたのですが、実際にはサナアではチャイを飲む人が圧倒的に多くて拍子抜けしてしましました。
今やモカマタリは大半が輸出用なんですって。

旧市街のチャイ屋でコーヒーがあったので飲んでみたけど、中東で飲んできたアラブコーヒーとは大分異なり、カルダモンの香りのしない薄味のコーヒーでした。
この店がイマイチなのか?それともこれがモカマタリなのか・・・。
日本へ本物のモカマタリを送ったので、日本に帰って味比べせねば。


お供のお菓子は横のおじちゃんがくれた


イエメンではミルクの缶にチャイを入れてもらうことができる。
グラスで飲むより少し高いけど、量が多くて簡単にテイクアウトできるからいい。


缶チャイ飲むのがイエメン流

チャイ屋で一番多く使われている紅茶、それはリプトンならぬ「イエメントン」
パッケージの色も名前もそっくり。
ティーパックの見た目も間違えてしまうほど。



チャイはグラス1杯でブラックなら10円、ミルク入れると15円。

ところがサナアの旧市街に、情報ノートで「驚異的に美味い」と絶賛されているチャイ屋があって、そこのミルクティーはなんと50円。

他の店とくらべてダントツに値段が高いけど、どうやらボッタクっているわけではないらしい。
作り方を見ていると手が込んでいて、圧倒的にミルクの分量が多く、クリーミーでまろやかなお味。

私はインドのようにスパイスの効いたチャイが好きだけど、中東で飲んだチャイの中ではこの店が一番お気に入りです。あまり言葉を発さず、いつも険しい顔してチャイを作る店主の職人らしい姿もカッコいいのよね。


黙々と"驚異的な"チャイを淹れる店の主人



↓↓↓ ブログランキング参加中!応援クリックお願いします! ↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

サナア金曜礼拝

by miyuki
<今日はこんな日>
・大統領モスクの金曜礼拝を見学。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

イスラム教徒は毎日5回のお祈りを欠かしませんが、金曜のお昼のお祈りでは多くの人がモスクへ出向いてお祈りをします。

今日は、サナアにある大統領モスクの金曜礼拝を見てきました。

イエメン式のモスクは真っ白くて品があり、まるで大きな宮殿のようです。
ここでは一度に45000人が礼拝できるそうです。
こんな立派なモスクがサナアにあるとは知りませんでした。





モスクには子供から老人まで、多くの人が家族揃ってお祈りにきていました。
男はもちろん腰にしっかりジャンビーアを挿し、ジャケットを羽織っています。







11時半頃からお祈りの時間を知らせるアザーンが流れ始めました。
今まで聞いたどのアザーンよりも気持ちがこもった、心に沁みわたるアザーンでした。




アザーンが流れると、ぞくぞくと人が集まってきます。




小さな子供も大人と同じような格好をしていて本当にかわいい。
お父さんに連れられた「ちびオバQ」は今日のナンバーワンでした。


天使のような「ちびオバQ」


12時半、いよいよお祈りが始まると、遅刻しそうな学生のようにダッシュで駆け込む人もちらほら。




モスクの外でお祈りする人も少しいました。




面白かったのが、お祈りが終わったあと。

モスクは通常、男性と女性とでお祈りする場所が分かれています。
このモスクは入口も別々だから、旦那さんが女性用の入口で奥さんを待ち伏せしています。

でも、イエメンの既婚女性は皆、全身を黒い布で覆っていて、顔は見えず服もほとんど同じなのにどうやって自分の奥さんを判別するんでしょう。

きっと旦那さんは入り口で目立つように立っているだけ。
奥さんのほうが自分の旦那さんを探さないといけないのでしょうね。

夫は、「俺ならよその嫁連れて帰るわ〜」と本気でつぶやいてました。



↓↓↓ ブログランキング参加中!応援クリックお願いします! ↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

イエメン入ったぞー!

by miyuki
 <今日はこんな日>
・0:00 サナア到着
・到着ロビーのベンチで寝る
・旧市街を歩く。驚きの連続。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヨルダンのアンマンからイエメンのサナアに飛んできました。
イエメンを訪れた旅人は揃って「イエメン、いいよ〜」って言うもんで、行く前から楽しみで楽しみで。
建築がいいとか、人がいいとか、聞いた話を想像するととにかくいいところらしい。

サナアの町を目にして二人とも「わぁ〜」って言いながらキョロキョロ。
建物がなんてかわいいの〜!クッキーのカンカンに書いてありそうな景色というのが私の第一印象でした。
すべてレンガ造りなので地震の多い日本では絶対建てられない建物ね。


イエメン門から見る旧市街の景色


イスラム色が強く、女性は家族以外には顔を見せません。全身黒づくめの服で顔まで覆い、中が見えないように建物の下の階に窓はありません。上階の窓も小さめで、室内に光を取り入れるためにステンドグラスが使われています。

そして面白いのがイエメン人の男性ファッション。
腰に「J字」のジャンビアと呼ばれるナイフを挿していて、ジャケットを羽織って、頭か肩にスカーフ姿が定番。子供から大人までみんな同じような格好です。


ジャンビアは戦士の証


夕方になるとイエメン中の男は「カート」と呼ばれる葉っぱを口にいっぱい入れて噛み始めます。
あまりに沢山のカートを口に頬張るもんだから、みんながみんな「コブとりじいさん」みたいになります。
噛むと苦くて青臭いけど、イエメンの男たちにはカートは必要不可欠。
でも私たちの口には合いませんでした。


絶対何しゃべってるか聞き取れないと思う


葉の種類によってピンキリらしいけど、100円くらいのものもあれば、1500円以上するのもあるらしい。
アラブ最貧国といわれているイエメンなのに、毎日すごい勢いでまとめ買いするので、カートに費やすお金と収入がアンバランスな気がしてなりませんでした。
カートを買ったら買い物袋をジャンビアに引っ掛けて、手ぶらで歩く人も多いです。


カート屋はごらんのようにバーゲン会場並み


旧市街を歩いていると、まるでアニメの世界に迷い込んだみたいです。
いろいろな国を旅していると、新しい国にやってきたドキドキ感が以前より薄れてきてるけど、イエメンで久しぶりにドキドキ感を取り戻しました。


旧市街の中のスーク(市場)



↓↓↓ ブログランキング参加中!応援クリックお願いします! ↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

| 1/1PAGES |