2009.05.07 Thursday
南アフリカまでの遠〜い道のり
by miyuki<今日はこんな日>
・2:30 ジンバブエ出国
・2:45-14:30 南ア入国手続きに並ぶ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前2:45、南アフリカ入国審査のためイミグレに着くと、何十台というバスがすでに並んでいた。
みんな南アフリカへお買い物にでも行くのだろうかー。
私たちもパスポートを持ってバスを降り、スタンプを押してもらうために並んだ。
1時間、2時間・・・。
たまに列が進むくらいで、ほとんど動かない。
体がどんどん冷えてくる。バスの中も騒がしくて眠れなかったけど、外は寒いし列はたまに進むから眠れない。
窓口が閉まってるのだろうか、それとも担当者が数人しかいないのかしら。
前方で何が起こっているのか全く見当のつかないまま、ひたすら待ち続ける私たち。
列に並んでるのはみんな黒人で、ジンバブエ人やマラウィ人がほとんどのようだった。
バスの台数から考えると、ここに並んでるのは700人くらいいるはずだ。
アジア人は私たちくらいしか見当たらなかった。
一緒に並んだおじさん曰く「いつも2〜3時間で終わるのに、こんなことは初めてだ」
2〜3時間て、それでも十分時間かかってますけど・・・。
夜が明けて、明るくなってきても状況は全く変わらない。
新たにバスはどんどんやってくるけど、バスを降りてこんな長蛇の列に並ぶなんてうんざりだろう。
だから、列を割り込む輩がいっぱいいて収拾つかなくなっている。
みんな割り込まれても何も言わない。案外臆病なようだ。
そのくせ列を整備するために警官がやってきて、
「割り込むやつは最後尾に並ばせるぞー!」と言うと、
ここぞとばかりに指差して一斉にチクる。
「あいつとあいつとあいつが割り込んでたぞ!やつらを何とかしろ!」
チクられたほうも負けない。
「割り込んでねーよ!誰が最後尾なんかに行くかよ!」
と絶対に動かない。
警官の「きれいに一列に並べー!」の号令に対しては、
インド人ばりの密着度で従順さをアピール。
密着しすぎで座れない。
こんなやり取りがいちいち面白い。
でも今から最後尾に並ぶなんて酷過ぎる。
実際、割り込んでもないのに割り込み扱いされ、
はるか遠くの最後尾に飛ばされてる気の毒な人がいた。
バスは全員の入国審査が終わるまで出発できない。
もし同じバスの人が最後尾に並ばされたりなんかしたら、たまったもんじゃない。
連帯責任でいつまでたっても動けないことになってしまう。
腹が立つのは、南アフリカ国籍の人だけは列に並ばずにすぐスタンプを押してもらえることだった。
私たちは何時間も並んでるというのに、車でやってきた南ア国籍の白人はすんなりイミグレに行けて、10分くらいで涼しい顔して出てくるんだもの。なんなの、それ。
「並んでいるのはジンバブエ人とマラウイ人だけ。日本人なら通してもらえるはず」
近くの誰かがそう言うので、試してみた。
警官にパスポートを見せてアピールするも、結果はあっさりNO。
周囲のジンバブエ人、マラウイ人の冷たい視線を浴びるだけだった。
アフリカじゃ、ジャパンパワーはすこぶる弱いようだ。
まさかこんな事態に巻き込まれるとは思ってなかったので食材や水はバスの中。
昨日の夜から何も食べてないのに、不思議とお腹は空かなかった。
でもどんどん日が昇って暑くなるにつれて、喉が乾いて、乾いてしょうがない。
これが終わったら炭酸ガブ飲みするのを夢見てひたすら頑張った。
並び始めて10時間。すでに昼の1時。
やっとこさイミグレの門の中に入れた。
もうすぐ炭酸が飲める!と思ったのも束の間、門の中の状況に目を疑った。
なんとイミグレの建物の中で待っていたのは、外と全く同じ大行列!
もう、勘弁して・・・。
あまりのひどい状況に肩を落とす私たち二人。
行列に並んでラーメン食べるのが大嫌いな夫だけど、ここまで並び続けたらどんな人気の店でも並べると言っていた。
もう何杯ラーメン食べたことになるのだろう!?
ディズニーランドの行列なんて屁でもない。
相変わらず、列が乱れると警察や役人はうるさい。
黒人のおばさん役人は大行列の前にやってきて、これ見よがしにスタンプを振りかざしている。
「お前ら、このスタンプがほしいんだろ!だったらきれいに列にお並びッ!」
「南アフリカを嫌いにさせてやるー!」
おばさんがヒステリックに叫ぶと、スタンプの欲しいジンバブエ&マラウイ人の大行列はまるでひとつの生き物のようにザザザザッーときれいに並ぼうとする。
そこには、あるはずのない上下関係があった。
なんであんなに傲慢なんだろう。
なんであんなに従順なんだろう。
ただ隣国に入るだけなのに。
この光景がとても異様だった。
私たちのバススタッフがしびれを切らして私たち乗客に提案してきた。
一人50ランド(500円)を役人に渡して、優先的にスタンプを押してもらおうという作戦だ。
おっ、ワイロだ!
マラウイ人に「日本に賄賂はないのか」と聞かれて、「ない」と答えるとビックリされたけど、アフリカではこの手のワイロはよくあるみたい。私の人生初のワイロは南アフリカの役人でした。
っつーか、10時間以上並んで今さらワイロだなんてー。
どうせならもっと早く提案してよ・・・。
結局パスポートにスタンプ押してもらうのに12時間も並びました。
我ながらタフだと思ったけど、役人に罵られながらも耐え続け、並び続けるぶジンバブエ&マラウイ人のタフさには頭が下がりました。
南アの役人はこうしてわざと処理を遅くして、ワイロで小遣い稼ぎしてると思われます。
こんな最悪なイミグレはじめて。
もう2度と勘弁!!
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・2:30 ジンバブエ出国
・2:45-14:30 南ア入国手続きに並ぶ
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午前2:45、南アフリカ入国審査のためイミグレに着くと、何十台というバスがすでに並んでいた。
みんな南アフリカへお買い物にでも行くのだろうかー。
私たちもパスポートを持ってバスを降り、スタンプを押してもらうために並んだ。
1時間、2時間・・・。
たまに列が進むくらいで、ほとんど動かない。
体がどんどん冷えてくる。バスの中も騒がしくて眠れなかったけど、外は寒いし列はたまに進むから眠れない。
窓口が閉まってるのだろうか、それとも担当者が数人しかいないのかしら。
前方で何が起こっているのか全く見当のつかないまま、ひたすら待ち続ける私たち。
列に並んでるのはみんな黒人で、ジンバブエ人やマラウィ人がほとんどのようだった。
バスの台数から考えると、ここに並んでるのは700人くらいいるはずだ。
アジア人は私たちくらいしか見当たらなかった。
一緒に並んだおじさん曰く「いつも2〜3時間で終わるのに、こんなことは初めてだ」
2〜3時間て、それでも十分時間かかってますけど・・・。
夜が明けて、明るくなってきても状況は全く変わらない。
新たにバスはどんどんやってくるけど、バスを降りてこんな長蛇の列に並ぶなんてうんざりだろう。
だから、列を割り込む輩がいっぱいいて収拾つかなくなっている。
みんな割り込まれても何も言わない。案外臆病なようだ。
そのくせ列を整備するために警官がやってきて、
「割り込むやつは最後尾に並ばせるぞー!」と言うと、
ここぞとばかりに指差して一斉にチクる。
「あいつとあいつとあいつが割り込んでたぞ!やつらを何とかしろ!」
チクられたほうも負けない。
「割り込んでねーよ!誰が最後尾なんかに行くかよ!」
と絶対に動かない。
警官の「きれいに一列に並べー!」の号令に対しては、
インド人ばりの密着度で従順さをアピール。
密着しすぎで座れない。
こんなやり取りがいちいち面白い。
でも今から最後尾に並ぶなんて酷過ぎる。
実際、割り込んでもないのに割り込み扱いされ、
はるか遠くの最後尾に飛ばされてる気の毒な人がいた。
バスは全員の入国審査が終わるまで出発できない。
もし同じバスの人が最後尾に並ばされたりなんかしたら、たまったもんじゃない。
連帯責任でいつまでたっても動けないことになってしまう。
腹が立つのは、南アフリカ国籍の人だけは列に並ばずにすぐスタンプを押してもらえることだった。
私たちは何時間も並んでるというのに、車でやってきた南ア国籍の白人はすんなりイミグレに行けて、10分くらいで涼しい顔して出てくるんだもの。なんなの、それ。
「並んでいるのはジンバブエ人とマラウイ人だけ。日本人なら通してもらえるはず」
近くの誰かがそう言うので、試してみた。
警官にパスポートを見せてアピールするも、結果はあっさりNO。
周囲のジンバブエ人、マラウイ人の冷たい視線を浴びるだけだった。
アフリカじゃ、ジャパンパワーはすこぶる弱いようだ。
まさかこんな事態に巻き込まれるとは思ってなかったので食材や水はバスの中。
昨日の夜から何も食べてないのに、不思議とお腹は空かなかった。
でもどんどん日が昇って暑くなるにつれて、喉が乾いて、乾いてしょうがない。
これが終わったら炭酸ガブ飲みするのを夢見てひたすら頑張った。
並び始めて10時間。すでに昼の1時。
やっとこさイミグレの門の中に入れた。
もうすぐ炭酸が飲める!と思ったのも束の間、門の中の状況に目を疑った。
なんとイミグレの建物の中で待っていたのは、外と全く同じ大行列!
もう、勘弁して・・・。
あまりのひどい状況に肩を落とす私たち二人。
行列に並んでラーメン食べるのが大嫌いな夫だけど、ここまで並び続けたらどんな人気の店でも並べると言っていた。
もう何杯ラーメン食べたことになるのだろう!?
ディズニーランドの行列なんて屁でもない。
相変わらず、列が乱れると警察や役人はうるさい。
黒人のおばさん役人は大行列の前にやってきて、これ見よがしにスタンプを振りかざしている。
「お前ら、このスタンプがほしいんだろ!だったらきれいに列にお並びッ!」
「南アフリカを嫌いにさせてやるー!」
おばさんがヒステリックに叫ぶと、スタンプの欲しいジンバブエ&マラウイ人の大行列はまるでひとつの生き物のようにザザザザッーときれいに並ぼうとする。
そこには、あるはずのない上下関係があった。
なんであんなに傲慢なんだろう。
なんであんなに従順なんだろう。
ただ隣国に入るだけなのに。
この光景がとても異様だった。
私たちのバススタッフがしびれを切らして私たち乗客に提案してきた。
一人50ランド(500円)を役人に渡して、優先的にスタンプを押してもらおうという作戦だ。
おっ、ワイロだ!
マラウイ人に「日本に賄賂はないのか」と聞かれて、「ない」と答えるとビックリされたけど、アフリカではこの手のワイロはよくあるみたい。私の人生初のワイロは南アフリカの役人でした。
っつーか、10時間以上並んで今さらワイロだなんてー。
どうせならもっと早く提案してよ・・・。
結局パスポートにスタンプ押してもらうのに12時間も並びました。
我ながらタフだと思ったけど、役人に罵られながらも耐え続け、並び続けるぶジンバブエ&マラウイ人のタフさには頭が下がりました。
南アの役人はこうしてわざと処理を遅くして、ワイロで小遣い稼ぎしてると思われます。
こんな最悪なイミグレはじめて。
もう2度と勘弁!!
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